ガルバリウム鋼板の耐用年数

亜鉛メッキの製品トタンより耐用年数の長いとされる、ガルバリウム鋼板、その耐用年数はいかほどなのか?

屋根に使われるガルバリウム鋼板、各社の保証年数は、通常塗装で10年と言うのが普通です。

しかし、その耐用年数については、どこも書かれていません。 ガルバリウム鋼板のメンテについては、保証の年数を4~5年過ぎたころに、塗装が剥げますので、塗装をするようにとアドバイスするメーカーもあります。

確かに、ガルバリウム鋼板の寿命が、錆びて穴が開き、雨漏りが発生したらガルバリウム鋼板の寿命とすると、ガルバリウム鋼板も金属なので、表面の塗装をメンテしてあげれば、メッキに空気や雨が触れないので長持ちします。 面倒ですが、金属屋根、トタンも同じで金属部分に雨や空気に触れさせなければ、金属は錆びることはありません。 錆びたらその錆を除いて塗装です。 削る際にメッキが剥がれてしまいますが、サンダーなどで成る可く薄く錆をとり、表面を綺麗にしたら、塗装です。 塗料もフッ素などを使えば更に塗装自身の寿命が伸びます。

 

では、ガルバリウム鋼板をメンテ無しで(つまり再塗装無しで)どのくらいもつものなのか?

下のグラフが、防爆試験(外にだして露出させ、耐久性を測るもの)を各メッキ鋼板を各所で行った結果です。

 

ガルバリウム鋼板劣化の速度

ガルバリウム鋼板のメッキの耐用年数を、そのメッキの成分の違いによるもので比較した、レポートがありましたので、お知らせします。 実験・観察したのは、ガルバリウム鋼板メーカーである、JFEのものです。

上のグラフを説明すると、鋼板メッキの種類は3種;

1: トタンと同じ、亜鉛のみのメッキ

2: 亜鉛に5%だけアルミニウムを混合した合金によるメッキ鋼板

3: ガルバリウム鋼板; 55%アルミニウム+溶融亜鉛メッキの鋼板

です。 またこれらの鋼板の取付角度は、45度、この3種のメッキ鋼板を各場所、海岸の直近、海岸から1.1km、2.9km離れた場所でのメッキの劣化を年でどのくらい薄くなったかで評価しています。

 

結果:

この実験から、ガルバリウム鋼板のメッキを失う速度は、1年で約0.4μm、メッキの厚さを例えば20μmとすると、メッキが90%腐食消失するまでに 45年かかると予想されます。

 

ガルバリウム鋼板の開発メーカーによる耐用年数試験(実防爆試験)

ガルバリウム鋼板の開発会社である、鉄鋼大手・ベツレヘムスチール社が、ガルバリウム鋼板の性能、耐用年数を調査するために、全米33箇所で、防爆試験をした結果を報告したのがこのレポートになります。

ガルバリウム鋼板の防爆試験、耐用年数レポート;
Galvalume Proven performance で検索してTopにあるのがこの”PDF File:”

 

ガルバリウム鋼板防爆試験レポート

 

1974年から1999年までの全米各地で、ガルバリウム鋼板の防爆試験。

ガルバリウム鋼板は、1970年に開発されたとされています。

ガルバリウム鋼板防爆試験

 

 

実験は、1974年から開始されて、1994年までで 20年、1999年までで、25年の経過を実験しています。
このガルバリウム鋼板の防爆実験は、ほとんど修理、メンテナンスなしの状態で行われた耐用年数の実験です。 施工の様子は、緩勾配で日本で言うとトタンの瓦棒タイプのような勾配です(下記の写真を参照)
実験場所は、全米の33箇所、乾燥地帯、湿気の多いところ、海岸に近い(海からは距離があるので海の塩害のあるところではない)、工場地帯の中、住宅地など様々な箇所での実験です。
20年経った、1994年のガルバリウム屋根の写真、25年経た写真、1999年に撮影したもの
これらの事実により、ガルバリウム鋼板の耐用年数は、25年以上と結論づけています。

 

 

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